2022年4月に入籍した私たち。『結婚式をどうするか』、ということは悩みの種でした。
私も夫も、特に『結婚式』に対する具体的な憧れも願望も持っていなかったためです。
きっと親は晴れ姿を見たいはずだよね、記念だしやりたい気持ちは一応あるけど…、というところから準備スタート。
私(新婦)の地元で挙げたいなと式場見学に行ってみるも、しっくり来なさすぎて「これ本当にやるの…?」と何度も振り出しに戻りました。
けれど、最後までモヤモヤについて二人で考えて、自分たちにとっての「良い日」の着地点を見つけられて、結果とても良い日を作り上げることができました。
(それと本質について考えて自分たち2人なりの答えを出す筋力がついた)
本記事で、結婚式準備がめんどくさい!と投げ出したくなっている過去の私のような心境の方と、一緒に思考の整理ができればと思います。
(本記事の写真は実際に私たちの結婚式で撮っていただいた写真です。)
結婚式がめんどくさい理由
私が「結婚式めんどくさいな」と思った理由を分解しますと…
- 自分自身の結婚に対する価値観
- 知っている形式の結婚式と価値観が合わない
- 金銭的負担が大きいのでテンションが上がらない
- 人間関係への線引き
- カップル以外からの意見に翻弄される
主にこの5つの要素からくる「めんどくさい」でした。
そもそも結婚ってそんなにおめでたいのかな
もともと結婚願望はあったけれど、夫と出会ったことで「大事なのは実際の関係性」ということに気づかされた私。
結婚することになったのは嬉しいことだったけど、特に生活も関係性も変わらないし、すぐに子供の予定もありません。
すでに5年くらい同居していて性格も価値観も合うし、これからも一緒にいる意志は2人ともにあってずっと前からお互い声に出して伝えていて。
私自身は夫婦別性や同性婚のできない日本の結婚制度に疑問を感じており、いくら投票しても変わらない政治に中指立てる気持ちで結婚は今じゃなくて良いと思っていました。
入籍した理由は、狩猟を始めることになり「銃刀法にまつわる同居人の証明として家族になった方が手続きが煩雑にならなそう」だったから。笑
明確なプロポーズも特になし。
何も変わらないのに「結婚おめでとうございます」と声をかけられることに実は少し違和感を感じていました。
結婚したからって急に「幸せ」になったりはしないし。一緒にいるだけでもともとハッピーだし。
だから、「結婚をお祝いするパーティーをしたい!」っていう気持ちにもあまりなりませんでした。
定型的な結婚式への疑問
友人として列席する結婚式は、多くの場合「挙式(チャペルもしくは神前)」+「披露宴」の形が多いので、想像するのはその形式の結婚式という人が多いと思います。
だから自分がやるときもどうしてもそのイメージに引っ張られがちです。
- チャペルでにこやかな外国人神父さんの前で誓ってアーメンの流れ
- 前撮りしてつくった映画みたいなオープニングムービー
- オシャレな洋楽で入場
- 二人の出会いなどなどスライドショー
- きらびやかなケーキに入刀
見ている側としては「おしゃれだな」「すごいなぁ」と思っていたことも、改めて自分が主催者として考えてみると「あれ、あんまりやりたくないな・・・」「自分が主役はきつい」と思ってしまったんですよね。(すいません)
なんだかどれも「じぶんらしくない」と思ってしまったのです。
金額設定の違和感
そんな「しっくりこない」演出ひとつひとつ含めた見積もりを見たときのダメージ。
- ドレス・・・40万円
- お色直し・・・40万円
- ウェディングケーキ・・・8万円
- VTR作成費用・・・15万円
- アルバム・・・30万円
こう並べられると、「ちょっと待った、本当にやるのか?」「旅行でも行ったほう良いのでは?」と揺れる心。
この「金額に見合わないんじゃない?」のモヤモヤ、後から後悔しないためにもとても大切にした方が良いと思う。
「高すぎ」「いらないかも」と思ったらやめるのも手です。
「誰を呼ぶのか」の難しさ
結婚式をする、と決めた場合に一番悩むのは「誰を呼ぶのか」ではないでしょうか。私はここで何十周も考えました。
- 家族(関係がよくないとそもそも結婚式したくないってなるよね)
- 親戚はどこまで呼ぶのか
- 友人の線引きが必要になる
- 先輩後輩
- 会社関係の人をどこまで呼ぶのか…
会場にもキャパシティがあるし、友人はどこまで友人か?とか
このコミュニティの人を呼ぶなら、この先輩も(そんな仲よくないけど)呼ばなきゃ失礼に当たるかな…とか。
ありがたいことに「式するなら呼んでね!」と声をかけていただいたかたはたくさんいらっしゃったのですが…
加えて遠方から友人を呼ぶことになると、「ある程度ちゃんと式、ちゃんとおもてなし」をしないといけない義務感も生まれます。
友人に呼ぶ呼ばないの線引きをしたくないなという思いもありました。
友人の結婚式に呼んでもらった手前、自分のときも招待するべきなのでは?と漠然と思ってはいたけれど、
なんか人生の人間関係いろいろと重い!!!大事な人はたくさんいるけど、そんな結婚式私背負えない!!と思ったことで
「自分はみんなの前で盛大な結婚式をあげたい気持ちや、たくさん人を呼びたい気持ちもない」のだと気持ちに気づくことができました。
アドバイスのストレス
そんなモヤモヤが多い結婚式、ふたりで話し合って「これだったら納得してできそう」という形を見つける中、最大のストレス(めんどくさい)が「アドバイス(口出し)」です。笑
- 親の希望(特に後出しで言われるもの)
- それほど仲良くない友人の「やったほうがいいよ!」
- プランナーさんの「皆さんこうしています」の意見
(辛口ですいません)
これは2人の価値観の集大成。だからとってもセンシティブなのである!
私は性格上、自己決定権がないとやる気が出ないタイプなので、外野から意見されると「めんどくせえええええええええええええええ」のボルテージがめちゃめちゃ上がります。
(特に外野とは言えない親からの意見は結構こたえた)
あとは正直「プランナーさん」の力、とっても重要です。(1番かもしれない!!!!)
私はご縁がありフリーのプランナーさんにお願いをして、結果的に自分たちの真意を理解して納得したうえで最高の形にしていただけたのですが(感謝しかない…)、
もしも「商品を売る」傾向の強いプランナーさんだと合わなかったかも。
やたらとオプションをおすすめしたり、「一般的にみなさんはこうしています」な提案は一切なく、「2人にとっての結婚式」を作り上げてくれるプランナーさんに出会うこと、私たちにとってはとても重要でした。
結婚式で「やらない」「やりたい」と決めたこと
結婚式のめんどくさいを分解して、2人で「やらないこと」「やりたいこと」を決めました。
「やらないこと」
- 友人は呼ばない
- チャペルや神社での挙式はしない
- 招待状は作らない
- 披露宴およびかしこまっての会食もしない
- 自己紹介映像は作らない
- 引き出物は渡さない
「やりたいこと」
- 家族との記念写真はたくさんとってもらいたい
- とびきり気に入った花嫁衣装を着たい
- 家族の思い出に残る1日にしたい
- 「今の自分たちならでは」のおもてなしをすること
プランナーさんと一緒に考えてもらって、提案していただいたのが「フォトウェディングに家族を呼ぶ」「その中でセレモニー感のある演出を入れる」という方法。
考えてもみなかったけど、私たちの考える結婚式の「いいとこどり」。
すごく良いご提案だったなぁと今もとても感謝しています。
最も悩んだ「会食」について
私は、正直冠婚葬祭で親戚で集まり食事を囲むのがあまり好きではありません。
- 場に合った料理でも、年齢や好みによって合う合わないがあること
- 行儀よく食べないといけない雰囲気
- かしこまった会話
- 誰かが我慢をしている感
なんだかポジティブなイメージがないのです。
それから結婚式のお料理、いつも美味しいな〜と思いながら食べていますが結婚式自体の多幸感が強すぎて、しばらく経つと何を食べたかはあまり覚えていないというのが正直な感想です。(本当にごめん)
今回、家族だけでと結婚式をと決めた時に浮かんだのが、もうすぐ90歳になる祖母と、3歳と1歳の甥と姪。
祖母は認知症でかしこまったご飯は綺麗に食べるの難しいし、甥っ子なんて座ってられないだろうな・・・と。
それでも祖母には絶対に来て欲しかった。私の憧れの人だから。
目指すはバリアフリー。「わかりやすく豪華にすること」が誰にとってものおもてなしじゃないよね、ということで思い切って会食は「やめる」ことにしました。
その代わり、軽食を用意してもらうことにして、両親とは改めて夜にラフな格好で美味しいお寿司を囲むことにしました。
良い結婚式をするためにしたいことは「思考の整理」です
結婚式って本当に悩みがつきません。
式場選びも、「自分にゆかりのある会場」なんてほとんどの人がないはずです。
そんな中、数多ある会場を選ぶのはカップル二人の選択の軸を持っていないと本当に難しい。
とはいえ、ずっとスマホの前で悩み続けていてもなかなか答えが出ません。
私が実際に結婚式準備に踏み出せたきっかけはカウンセリングを受けたことでした。
カウンセリングを受けることで2人の話し合いが足りない課題が見えてきたり、会話の中で思考の整理ができます。
その時にオススメなのが特定の結婚式場にカウンセリングに行くのではなく、複数の会場やドレスショップの引き出しのある「プロデュース業」の人にお話を聞くことです。
特定の会場のプランナーさんだと、どうしてもその会場の中で選べる商品を提案するしかできず、2人にとって最適かというところは完全にフィットさせにくいです。
いいサービスだなとも思ったのがスマ婚というサービスです。
- あとから見積もり追加のない明朗会計であること。
- ドレスなどの持ち込みが自由であること
- 全国でも会場が多いこと
特に「持ち込み自由」であることは大きなメリットです。
私自身はウェディングケーキ、プチギフト、ウェルカムボードなど多くのものを持ち込みましたが、1つ1つに持ち込み料がかかってしまったら費用面よりも単純にモチベーションが下がってしまったのではないかなと思います。
無料相談でAmazonギフトカードがもらえるので、失敗しても良いという気持ちで思考の整理のきっかけ作りにプランナーさんとお話ししてみるのも良いと思います。
実際の式の形
で、実際にどのような式をしたかは次回の記事で書いていきます。