生理用吸水ショーツNAGI使ってみた【レビュー】

ゼロウェイストへの一歩

女性は物心ついた時から月に数日はあまりハッピーな気分にはなれない『生理』というものとの付き合いが始まります。

人によってさまざまだけれど、生理前には体調がすぐれなくなったり異様に眠く、さらにイライラしたりクヨクヨしたり。

生理用品と言えば『ナプキン』と『タンポン』が一般的ですが、そんな現代女性の生理用品の選択肢が変わりつつあります。

今回は新しい選択肢、『吸水ショーツのNagi』を奮発して手に入れたので、購入を検討している読者の皆様に

  • 本当に漏れないのか?
  • 気になるサイズ感と履き心地
  • 気になるニオイ
  • お手入れは簡単か?

について、実際に半年ほど使ってみた感想を書いていきます。

(本記事は2020年の筆者のレビューに対して、2022年に加筆しています。)

Nagiとは

Nagiとは日本発の生理用吸水ショーツブランドです。

生地や縫製も日本で行っています。

本記事を書いた2020年当時はまだまだ吸水ショーツブランドも少なく、これだけカラーもサイズも豊富で、メイドインジャパン!の画期的なブランドでした。

現在も、改良を重ね、吸水量のアップやスポーツタイプの開発などに積極的で個人的にとても応援しているブランドです。

筆者のスペック

まず、予め説明しておきたいのが筆者の経血の量。

  • 多い日は仕事などで忙しい日は昼間でも夜用ナプキンを着用
  • 2〜3日目の経血量が多く、それ以外は微量
  • ドロッと経血たまにあり

こんな感じです。

今回はStandardとFullの2タイプを購入してみたので、その差についても書いています。

吸水ショーツ『NAGI』本当に漏れない?

(※本レビューはスタンダードで吸水量30mlの初期のNAGIのものです)

まず、大前提として経血の量は人によって異なります。

私の場合、2〜3日目は日中も夜用ナプキンじゃないと安心できないくらい多いことが殆ど。

というか仕事で忙しいとなかなかトイレに行けないので、不安なので夜用をしている感じです。

そんな多い日にFULLタイプを着用してみました。感想は

  • 漏れた感じはなかったけれど横漏れしていた
  • 1日の終わりかけショーツが経血を吸った状態での脱ぎ履きはちょっとヒンヤリ

さすがに多い日の経血はNAGI一枚では日中を過ごしきることができませんでした。

NAGI公式Twitterにも記載してありましたが、各々の状況においてナプキンやタンポンを併用し使う必要がありますね。

反対に、生理が始まりそうな予感がする日や、多い日が終了後は余裕で日中をこの1枚で過ごすことができます。

これだけで結構な負担減でした。

吸水ショーツ「NAGI」のサイズ感と履き心地

NAGIは色展開とサイズ展開がXS〜XLまでと豊富なのが嬉しいです。

私は普段のショーツのサイズはLかXLが多いです。今回はヒップサイズをみてLサイズを選びました。

サイズ感については

  • いつものショーツサイズで大丈夫
  • 迷ったときは生地が伸びるので小さいほうでOK

ショーツの生地ですが吸水部は少し厚手です。

FULLはSTANDARDに比べて、吸水部がかなり後方まであるのでゴワゴワしているように感じました。

吸水部以外はポリエステル生地なのでツルツルとした水着っぽい生地で、経血がついてしまっても洗濯ですぐ落ちます。

FullとStandardの違い

FullとStandardの違いですが、Fullが後ろまで吸水生地があるので夜にも安心という感じです。

吸水生地自体は同じものを使っているので、Fullだとよく吸うということではなく、吸水面が広いという印象です。

気になる経血のニオイは?

経血自体は本来無臭ですが、空気に触れることによって酸化しあの独特のニオイになるそうです。

Nagiにも防臭機能は搭載されていますが、時間が経つとニオイはどうしても気になりました。

なので、半日で履き替える必要があります。(就寝用→昼間用てな具合で1日二枚は必要)

したがって洗い替えは必須です。

二枚所持しているショーツでやりくりしようと思うと、結構洗濯は大変です。(乾くのが早いのでなんとか可能)

欲を言えばもう一枚欲しいです。

お手入れは簡単

NAGIはネットに入れて洗濯機で洗えるので、お手入れは簡単です。

お風呂に入っている間つけおき洗いをして、洗濯機をまわすルーティーンで使用しています。

合成洗剤を使うと匂いが落ちているのかわかりにくいので、「洗濯マグちゃん」で洗濯をしていますが、特に匂いが残っているということもありません。

ただし、仕事から疲れて帰ってきてショーツを放置してしまう危険性のあるズボラさんには向きません。

実際に使用してみて:もう一度買うならどれを買う?

今回、私はFullとStandardを1枚ずつ購入しましたが、どれを購入しようか迷っている人も多いですよね。

超個人的にではありますが、今回購入したものはお試し版だったとして再度手に入れるなら「Standardを2枚」買いたいです。

その理由は、Fullタイプはお尻の後ろまで吸水シートが入っているのでどうしてもゴワゴワするから。(同じ理由で夜用生理ショーツが苦手)

はき心地は断然Standardの方が好みでした。

安心感が好きで夜用ナプキンを日中も常用する人は、Fullタイプが好みだったりするのかな。

私の場合、多い日だとFullタイプでも横漏れしてしまうので、ナプキンと併用する必要があります。

NAGIを単体で使うのは生理の始まりと終わりかけの比較的軽い日だということを考えると、買いたいのはStandard、洗い替えに2枚かなと思います。

NAGIはこんな人におすすめです

半年ほどNAGIを使用してみて、こんな人におすすめだなと思います。

NAGIがおすすめな人
  • もともと多い日も経血量が少ない
  • 多い日は他の生理用品と併用するのが嫌ではない
  • 生理用品を持ち歩くのに抵抗を感じる
  • 簡単な下着の手入れをちゃんとできる
  • 少しでも生理用品のゴミを減らしたいと考えている

2022今、生理用吸水ショーツを選ぶなら

今後吸水ショーツを買うなら?と聞かれると、もう少し吸水量の多いショーツが欲しい!

なぜなら横漏れが気になる!多い日に使えない!から。

やはり多い日でも、吸水ショーツ1枚で済むなら、そうしたいんです。在宅ならなおさら!

と言うことで、次回買うなら?どのメーカーを買うか?と言うことを真剣に考えてみます。

NAGI

私が所持している2020年のモデルからかなりモデルチェンジがあって、スタンダードは30mLから60mL、フルは45mLから105mLまで吸水力がアップしたそう。

これはもう別の商品じゃない?ものすごい企業努力よ…!

洗い替えに1枚試してみたいなぁ。

technologyーNagi公式オンラインストアー
生理用品ブランドNagi(ナギ)の公式オンラインストアです。Nagiの吸水ショーツは、独自の4枚構造でつくられ、生理中の不快感をゼロにします。吸水部分の周りを防水シートで囲み、織り込むことで経血のつたいモレをブロック。防水シートがダムのように経血をせき止めます。

Be-A(ベア)

Be-Aは何と言っても吸水量が120mlと多いのが魅力的。

なんとNagi(旧モデル)の4倍!一般的な吸水ショーツが 15〜20mlを吸水するのが平均的な量なので、これは期待大!

さらにボクサーショーツ型でNagiで苦戦してしまった横漏れも防げるのではないでしょうか。

国内生産にこだわっているので、Nagiを検討していた人にもおすすめです。

UNIQLO

まだ試せていないのですが、UNIQLOの吸水ショーツは1,900円と破格です。

吸水量は30~40㎖。

『始まるかも』なタイミング、『そろそろ終わりそう』なタイミングは洗い替え用を考えて複数買いしやすいのも嬉しいです。

ユニクロ公式 | エアリズム吸水サニタリーショーツ(スタンダード・ジャストウエスト)
ユニクロのエアリズム吸水サニタリーショーツ(スタンダード・ジャストウエスト)(レディース)のページです。30~40㎖の水分を吸収し、広い防水シートが就寝中でも安心設計。「エアリズム」で肌触りはサラッと快適。。

余談:月経カップと低用量ピル

吸水ショーツの横漏れ対策のために、月経カップも試してみました。

が、実は大失敗しました…。

しかし、試してみてよかったのは低用量ピル。毎月だるさと気分の落ち込みで寝込んでいたのが解消されました。

NAGIを買って良かったと思うこと

私は『NAGI』をとても気に入っています。

多い日以外だけでも、ナプキンの交換の煩わしさから解放してくれるとても心強い存在です。

なんと言っても『NAGI』は、15年以上の間全く考えることのなかった「自身と生理との向き合い方」について考えさせてくれました。

生理はこんなにも身近で、毎月のうち5〜7日間も付き合っていかなきゃいけないのに、我慢をするばかりで快適に過ごす方法なんて考えてみたこともありませんでした。

「生理でも、いつも通りアクティブに過ごす」ことが最善なのか、「自分をいたわってゆっくり過ごす」ことが最善なのかもわかりません。

でも、自分なりに真剣に向き合うことで、少しでも「生理って嫌なだけじゃないかも」と思えるようになりたい。

そうすれば、これから先も10年以上続くであろうこの期間を幸せに過ごせるのではないかなと思います。

NAGIがくれた自分への問題提起は、大きなものでした。

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