気になる生ゴミのニオイ。次の燃えるゴミの日はいつ?とやきもきした事はありませんか?
その生ゴミが、有効活用できるとしたらもうクサイゴミに振り回されることもありません!あなたのお家に庭があるなら or ベランダ菜園があるなら、生ゴミは堆肥にしてしまいましょう!
今回は我が家で実践する土囊袋で堆肥づくりをご紹介します。
生ゴミで堆肥を作るメリット
家庭ごみを削減できる:CO2排出量の削減

家庭で多くの割合を占める燃やせるごみ。 そのうち、生ごみが約4割と大きな割合を占めています。
これを全てコンポストに入れることができたら?!あなたの住んでいる町のゴミ袋が有料なら、小さなことですが節約になりますし、自治体が焼却処分するための手間や燃料、費用を減らすことができます。
また、『生ごみ』の水分量は約80%と言われています。水分量が多いゴミは燃えにくく、燃やすのにパワーが必要です。
という事は生ゴミを燃やす事は、CO2を多く排出します。
お財布にとっても、環境にとっても生ゴミコンポストは非常に合理的な選択です。
作物がよく育つ

人間にとっても重要な栄養素である野菜。お庭の作物にとって栄養にならないわけがありません!
自分が食べた野菜の屑、食べ残し(無い方が望ましい)ですから、化学肥料と違って信用できます。これで元気な有機野菜が育てられます。
なぜ土囊袋?たどり着いたカドタ式
コンポストは種類もたくさん!買うと高いし場所もとる
コンポストは場所が取られたり価格もそれなりにするので、虫が湧いたり野生動物に荒らされたり、万が一自分のライフスタイルに合わなかったら、、と思うと手が出し難く、やりたい!と思ってからしばらく経ってしまいました。
色々探した末に、これならできるかも!と思ったのが土囊袋で堆肥を作る「カドタ式」です。
詳しい方法はこちらの書籍を参考にしています。
このカドタ式に感じたメリットは、何と言っても初期投資100円で始められること!合わなきゃ辞めたって、いいんです。
土囊袋は湿度管理に最適な容器
なぜ土囊袋?と思われた方も多いと思います。
生ゴミには水分が含まれており、その量によっては完全密閉容器だと菌が発生し悪臭の原因となります。
その点では段ボールコンポストとも利点が似ていますが、段ボールコンポストは定期的に容器の入れ替えが必要。土囊袋は水洗いもできるので汚れた容器を捨てる必要もありません。
カドタ式堆肥づくりに必要なもの

- 土のう袋
- 米ぬか
- 庭の土
- 水
- バケツなどの大きめの容器
土のう袋はどこで買える?
土囊袋はホームセンターで買うことができます。店舗にもよると思いますが、ダイソーにも取り扱いがありました。
私の近所のホームセンターでは100枚まとめ売りのみだったので、楽天市場でこちらの商品を購入。単価も送料もお安く済みましたし、ブルーラインが入っているいわゆる「ザ・土のう袋」よりもデザインも目立たず気に入っています。
米ぬかはどこで手に入る?
発酵の促進剤として使用する米ぬかは、お米屋さん、コイン精米所などで手に入れることができます。
容器を持参でコイン精米所でもらうと、ゼロウェイスト!
捨てられるはずだった米糠の有効利用。しないわけにはいきません。
カドタ式土のう袋堆肥の作り方
分解を促進するためのタネを作る
カドタ式では、生ゴミの分解を促進するためのタネを作り、それを使って日々の生ゴミを分解させます。
まず、庭の土を米ぬかと同じくらいの分量(土の方が気持ち多め!)用意します。
庭の土を使用するのは、よりその土地に馴染む堆肥を作るため。

バケツに土を入れ、そこに米ぬかと、少しずつ水を加えて混ぜます。糠の良い香りが漂いはじめ、ふかふかになってきます。

水分量は、手の平でキュッと掴んで纏まるくらいがベスト。
よく混ぜ込んだら、土のう袋に移動させて口を捻って夏場なら2〜3日、冬場はあまり気温が下がらないところに4〜5日放置させます。
この時、土のう袋の中身には水分が多く含まれているので、スノコなど何かにのせて袋の下にも空気の通り道を作ってください。
2日後、袋の外から触ってみると、ほんのり?しっかり?暖かい!そして、なんだか独特な落ち着く香り?!微生物がしっかり働いてくれている証拠です。
微生物が働いてくれると中は白いふわふわのカビが生えます。嫌な臭いはありません。

これでタネは完成です!
乾燥させて保管しましょう。生ゴミの水分で微生物の働きが復活します。
1次発酵
ここからは、実際の生ゴミを使った堆肥づくり。
まず、土囊袋に作ったタネを少量入れ、その上に生ゴミと、生ゴミが隠れるくらいのタネをかぶせ、土のう袋を捻って封をし、2~3日発酵させます。

玉ねぎ、卵は発酵し難いのでそのまま
コンポストに入れるものは、小さく刻むと発酵が早くなります。私はズボラなので実はそこまでちゃんとできていない。。
2次発酵
発酵が進んできたら庭に穴を掘って入れ、土をかぶせます。
ズボラな私はこの時に卵の殻や大きめの野菜などをスコップで滅多刺しにしています。(苦笑)
こちらが生ゴミを入れて1ヶ月経った穴を掘ってみた姿。卵の殻は多少残っていますが、そのほかは目に見える形の残っているものはありません!

実際に堆肥として利用する
発酵、分解が終わると堆肥として使用することができます。
我が家のカッサカサの土も、この堆肥を入れることで少し吸湿性が良くなってきました。
ちょっと長い道のりではありますが、自然の循環を体感することができます。何より、ゴミが減って気持ちがいい!
土囊袋コンポストに入れて良いもの、あまりオススメできないもの
土囊袋コンポストに入れて良いものは、主に野菜くずです。
初心者の方は時に、野菜のみから始めると匂いや虫の心配もなく続けやすいです。
お肉や魚、またその骨を入れたいなら、土に入れるタイミングで入れましょう。(それまでは冷凍庫で保管を)
また、調理した食べ残しなどは匂いの原因になるので辞めておくのが無難。食べ物は食べられるだけの量を調理しましょう。
セオリーや方式にとらわれる必要はない
今回ご紹介した堆肥の作成方法はカドタ式、ですがいつの間にか自分式の運用になっています。
でも、これから始めるのはあなたの家庭の、あなたの生ゴミを使ったあなたのお庭のための堆肥づくり。
自分のライフスタイルに合う方法を組み合わせて、無理のないエコライフを楽しんでくださいね。