マグちゃんって知ってますか?
家事の中で一番洗濯が好き。
大切な服がハンガーに吊られてたなびいていると、きゅんとします。
その洗濯するときの幸福感に一役買っているのがこれ。洗濯マグちゃんです。
小さめの洗濯ネットの中にマグネシウム粒が入っています。使い始めて1年が経ったのでメリットとデメリットご紹介します。
マグちゃんの汚れを落とす仕組み
一般的な洗濯洗剤には「界面活性剤」が入っていて、その界面活性作用で汚れを落としています。
そのほかには白物衣料をより白く見せるための「蛍光剤」が入っていたり、香り成分の「香料」を含んだものが多いです。
一方マグちゃんの中身は99.95%のピュアマグネシウムの粒のみ。
洗濯機に入れて一緒に回すと水素が発生し、アルカリイオン水ができます。
アルカリイオン水は洗濯物の油脂を分解し石鹸化。洗剤と同じ界面活性効果で、汚れを落とすのです。
マグちゃんの汚れ落ちは?匂いは?梅雨の嫌な匂いにも
マグちゃんの汚れ落ちは、入れる個数によって異なります。
マグネシウムの量によってPh値の上がる(アルカリ性に傾く)時間に差異があり、通常の洗濯機の洗い時間(10〜15分)の間にPh値を上げるためにはマグちゃんを2〜3個入れるのが良いよう。
また、菌の繁殖も防ぎ、部屋干しや汗のニオイもすっきり落とします。
確かに、うちの洗剤と柔軟剤を入れてもクッサかったマイクロファイバーのバスタオルの匂いも取れてる。。
しかも、洗い上がりが硬くならないので、柔軟剤も不要です。
汚れ落ちも特に気になったことはありませんが、気になるときのみシャボン玉せっけんを使っています。
それと、洗濯物の詰め込みすぎは厳禁。詰め込みすぎたときは靴下の臭いが残ります(苦笑)
コスパは??
マグちゃんを使う前の私は、洗濯時の香りに癒しを求めていました。
当時使っていたのは、洗剤・柔軟剤・香りのビーズ。
とにかく香り、香り、香り。2〜3ヶ月に1度のペースで買い足してたので、年間コストは…洗濯槽クリーナーなどを含めると1万円は超えていたと思います。
マグちゃんは2個で2500円ほど。マグネシウムはマグちゃん1個につき50グラム入っています。
しかし、洗濯マグちゃんとして販売されている製品よりコスパの良い方法が!
うちではマグネシウム粒を購入し、自作マグちゃんを使っています。
こちらの商品だと1000円でマグネシウム粒400グラムなので、約4倍の量。めっちゃコスパ良いよ〜。
一番簡単なのはマグネシウム粒を、100均などで売っている女性下着用の小さめ洗濯ネットに入れる方法。
この、中身が取り出せる状態というのは、実は繰り返しの利用に適しています。
マグちゃんの効果を再生させる方法
マグネシウムは中和反応を続けると酸化していきます。
こうなると、なかなか水をアルカリ性に傾ける効果が得られず、汚れ落ちも悪くなってきます。
マグネシウム自体も黒ずんで来るので、中身を開けて見るのがお手入れの目安がわかりやすいです。
効果が薄れてきたかな?と思ったら、ぬるま湯にマグちゃんとクエン酸を入れてください。
すると小さな気泡が出て、黒ずみが取れます。
これで効果を持続しながらマグちゃんでお洗濯をして1年が経ちました。
マグちゃんでのお洗濯は、洗濯ホースに洗剤ヘドロもたまらないし、洗濯槽の汚れを落とす働きもあります。洗濯機のお手入れ不要だなんて嬉しいです。
今までの反省。香りつき洗剤や柔軟剤の問題
いい香りに癒されたい。いい香りだと思われたい。体臭が気になる。
気持ちはすごくわかるけれど、マグちゃんを使うようになってから「なんで服をいい香りにするために、香り成分を水に溶かして垂れ流していたんだ??」と疑問に思うようになりました。
調べてみると、柔軟剤や香りのビーズの製品など、持続するように香り成分を包摂するのに「イソシアネート・ポリマー」という物質が使われていて、これはマイクロプラスチックと同等のもの。処理場で分解できず海洋に垂れ流すと残ってしまうらしいのです。
知らずに使ってたのは一番怖いです。
人間は経済の発展のために、不要なものまで作り、環境を破壊してきました。
豊かになった今だからこそ、便利だけど不要なものは、少しずつ辞めていかないといけません。
マグちゃんにしてよかったこと
どこかで記事を読んだきっかけから、マグちゃんを使うようになりました。
マグちゃんを知る前まで、洗剤というものは一体何が入っていて、どうして汚れが落ちるのか。
当たり前に身近にあって理解しているようで、理解していませんでした。
今では、自分や家族の使うものは一体何が入っていて、それは人と環境にどのように影響があるのか考えるようになりました。
環境に優しいお財布に優しい、と言っていますが、1年も使い続けることができたのは、自分にとってこの「理解した上で消費する」ということが心地よかったからです。
結果、自分の精神衛生に最も優しかった。これからも1つ1つ、考えた上で使うものを選んでいこうと思います。